タバコを吸うこと。
ごく稀にもうなにも吐き出したくても吐き出せなくなった時
全ての感情を込めて、
リストカットをしたくなる。
決して安易な気持ちではなくて。
けれど分かっている。
そんなことをしても無駄なこと。
皆口を揃えて言う。
自分の体を傷つけるのはやめて。
けれどぼくにとってタバコを吸うことも
リストカットをする事と対して変わらなく見える。
目に見えず体内を傷つけて行く。
もっと言うのなら寿命を縮めているようなもの。
副流煙によって周りにも害を与えるもの。
それに打って変わってリストカットは目には見えても寿命は縮まらない。
周りに害も与えない。
けれどタバコを吸うことを止める人は少なく、リストカットをすることは止める人ばかり。
全く理不尽だしみんな頭おかしいんじゃないか。
ぼくの過去の話をするとそんな時援交というものはとても丁度良かった。
お金は手に入る。
周りには言わなければ分からない。
適当な愛想笑いを作り、
適当に抱かれて、
振りをして
お金を貰い、
心は死んでいく。
誰に迷惑がかかる訳でもない。
向こうはお金を払い、ぼくは体を売るだけ。
相手のことは知らない。
どうせ死にたいと言ったところで死ぬことは無いだろう。
切りたいと言ったところで周りが散々止めて面倒だ。
ぼくは確かにお金を貰う側だった。
けれど心が死んでいくのもまた、
ぼくの方だった。
この程度の価値。
自分を適当に肯定してくれる人間。
こんなぼくの機嫌を取ろうとしてくる人間。
全て馬鹿みたいだった。
こんなぼくも。
そんな人間も。
茶番だった。
自分では無く他人をただ見ている感覚だった。
ぼくにとってはリストカットなんてするより援交でもしてた方が心は少しでも救われたし死んでいけた。
それで良かった。
経験者として、
援交をしない方がいいと言うのは
いつか自分のことを大事にしてくれる存在ができた時
そんな過去に後悔するからだ。
そんなものはステータスでもなんでもない。
ただの犯罪だ。
傷痕だ。
死にたくなる理由が増えるだけ。
それでも自暴自棄になると
そうしてでも、もう何も考えなくて済む時間を欲しがるのだからもう終わっている。
誰にも分からず最早リストカットやタバコを吸うよりも楽に心が死んでいけることを覚えてしまったのだから。
もうしないけどね。
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